You’ve Got

a Friend

「ほらアキ、プレゼントだよ。今日は何の日だ?」

そう言うとケイは、手作りの首飾りをかけてやりました。
アキは「お馬さん!」と目を輝かせました。大好きな馬の足(馬蹄)の形をしていたからです。

すると「ちょっとだけ待ってて!」と、そのままクレメンズの森へとかけていきました。

 


「どこかなぁ どこかなぁ、今日は落ちてるかな?」
アキが探しているのは、この森のどこかに時々落ちている石でした。
それは、どんぐりのような形をしていますが、帽子はキラキラと輝いており、木の実は透明という不思議な石でした。アキはこれを“太陽の雫”とよんでいました。角度を変えると、太陽の形に似ていたからです。

 

アキには今日が何の日か、ちゃんと分かっておりましたし、ケイへのプレゼントはこの石と決めていました。

 


しばらくすると、木漏れ日の中にキラリと光るものがありました。それは間違いなく探していた“太陽の雫”です。
「あった あった!」大喜びでそれを拾い上げると、大急ぎでケイの所へかけていきました。

 


「あれ、ケイ兄ちゃん?ケイのお兄ちゃんったら!」
戻ってみると、ケイは待ちくたびれたのかその場で居眠りをしていました。

「しー!」アキはケイの手にそっと“太陽の石”を持たせてやりました。

 


「お友達になった 日、おめでとう。そしてありがとう!」

 


耳元へ小声でお礼を言うと、アキはケイが目を覚ますのを待っていました。

しかしあくびを一つ。しばらくするとアキもまた

待ちくたびれて寝てしまったということです。

友達の日

© 2006.8.18 olive -Akira Sugihara-

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