Cast Comment
​シシィ役 ヤマトアキ様


素でのコメント収録がどうにも恥ずかしいもので、文字コメントで許可をいただきました!
ので、テキストにて失礼いたします。

改めまして、「風民の詩」完成おめでとうございます、そしてありがとうございます!


ひとつの世界観がどっしりと根を張っており、
あくまでもこのストーリーは、ある旅人たちの、旅の途中、「ルンタ」での一幕、という流れで、
ここに続くまでの旅の道のり、そして、これからも続いていくであろう、未来への道が感じられるストーリーです。

とにかく、しっかりした世界観の構築が素晴らしい。
明確に「こういう世界」に生きる「こういう人々」が描かれています。


もうね、
あんな裏まで読んでルンタに来ちゃうし、
来た早々アレを呑まされて、主人公の一人が早速アレなことになっちゃうし、
はったりかましているうちにどエライことになっちゃうし、
クマ出てくるし、
大男が突然の過去の恨みらさでおくべきか!の流れで
ケイとアキ二人が再開した時には片方エフェクトかかる羽目になっちゃうし、
パンツ見られちゃうし、
森では、コーヒーブレイクで、友であり親友であるアレのアレを、それぞれがアレして(ネタバレ伏せ)たら
そのあとで狼に襲われるし、
もう、どこでハラハラしたらいいのかわからないくらいハラハラしどうしでした。

 

シナリオ書き経験者としましては、杉原さんの書かれるシナリオはすごく難しくて
はじめて見たときは、「これを本当に演じることができるんだろうか」と不安もありました。

言葉や内容が難しい、のではなく、
こちらの読解力、表現力、などなどを試される難しさといいますか、
昨今、自分の脚本ばかり読んでいるせいで、ながーーーーいセリフとご無沙汰しておりまして、
この度いただいたキャラクターのセリフを見まして、
「セリフ数」としてはそこまでではないんですが、なにしろ「セリフ量」がすごい(笑)。

個人的に、5行以上のセリフ読んだの久しぶりで、どうやってリズムを取ったらいいのかわからなくなってました(笑)。

このお話は既に「誓いの旅人たち」シリーズとして、前作が存在しておりましたので
その前作ドラマを聴いて、出演キャストさんたちの呼吸のあった会話や、長いにもかかわらず
リズミカルに耳に届く表現、編集効果で勉強させていただきつつ、試行錯誤したのを覚えています。

一緒に会話してくれるキャラのキャストさんたちの巧みなお芝居と表現力に助けられ、
さらに企画者である杉原さんの絶妙な間の編集の力によって、
ドラマを聴いたときは、会話になってくれていてほっとしました。


最初は、「この美人をお願いします」と言われて、お間違えでは…?と思っていましたが、
ふたを開けてみたら、半分以上、木の精霊の役でして(←

この木の精霊(と言い張る)が大変楽しくてですね、
この方はセリフもかなり長くて、とても大事な役どころで、重要なセリフをいくつも
任せてくださっていたのですが、提出後、杉原さんに褒めていただけてほっとしました(笑)。

 

編集経験者としてもすごく勉強になることがあって、
会話のテンポのよさはもちろんだけど、イチオシシーンは、ケイが狼にアレされるシーン。

動物の効果音ってどうしても限られると思うので、かなり難しいシーンなのですが、
杉原さんの作品では、物言わぬ動物たちへの愛がとてもとてもあって
動物たちの「感情」も大切に描かれているんです!

私ならば、見つけた効果音で済ませるであろう動物登場のシーンが、
ちゃんとそのシーンに見合った感情の、リアルな「声」が入ってくる!


大男が暴れた時の狼の悲しげな声も良かったですが、
やっぱり一番残っているのは、ケイが狼にアレされたシーンです。


もう、遠吠えから唸り声から、あと一番は、獲物をくわえた後のあのしぐさを表す表現。

「ダー○ィンが来た」とか「ネ○チャー」の映像で見たことのある、
がっきと牙を食い込ませ、そこから食いちぎろうとする、細かく烈しく首を振るあのしぐさ、
あれがもう、音で表現されてるんですよ!
その表現に相応しく、ケイの熱演も素晴らしかったです。


テーマ曲も美しく、
森からやがてルンタに吹き付ける自然の「風」を感じられて、
壮大で、でもどこか少し乾いたような、そんなイメージを感じられて…。


彼らの、長い長い旅の中の、その中の一幕。

ルンタでの長いひととき。


そこに、彼らと共に生きることが出来て、とても嬉しかったです。
改めまして、参加させていただき本当にありがとうございました!!


そして今思ったけど、木の精霊、アキと全然しゃべってないな!?

 


ヤマトアキ 拝 

© 2006.8.18 olive -Akira Sugihara-

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